両親はこのころから、喧嘩ばかりでした。
というより、物心ついた時から喧嘩をしていました。
母が泣き叫び、父が怒鳴る。
母が物を投げ、父が手をあげる。
そんな様子を見ていました。
両親がリビングで喧嘩をしていたら、
私たちは二階に逃げていましたが、
母は、子どもに助けを求めるように、
私たちを追いかけてきました。
警察が自宅に来たこともありました。
母が、110番通報し「助けてください。」と言っていたそうです。
父は警察官をしていたので、肩身が狭かったと思います。
喧嘩の内容は主にお金のことでした。
母は専業主婦だったので、家計はすべて母が担っていましたが、
母はお金の管理ができない人でした。
そんななか、
私が小学4年生のころに弟が生まれました。
私たちは5人兄弟になりました。
そこから、一時的に両親の関係性が修復したかと思えましたが、
やはりお金の問題は深刻で、
喧嘩の日々は続きました。
父の実家に行くと、
母は「あの女」呼ばわりされており、
母の実家に行くと、
「あんたたちのお父さんは…」と悪口を聞かされました。
あのころは、母が泣いている姿が印象的だったため、
父から怒鳴られ叩かれている母の事が、
かわいそうだとばかり思っていました。
喧嘩が終わると、私たち兄弟は母の周りに集まり、
「お母さん大丈夫?」と母を慰めていました。
母から、「離婚することになったら、どっちについていく?」と
聞かれたこともありました。
しかし、離婚すると苗字が変わったり、転校しなければならないため、
それは嫌だと思ってました。
母は子どものことが本当に大好きだったのだと思います。
授業参観はいつも笑顔で来てくれ、美人で自慢の母親でした。
しかし、私は父のことも尊敬していました。
仕事も休まず行き、家族のために稼いでいました。
もともと一人の時間が好きな父が、自分の部屋でゲームをしているのを、
一緒に見る、という時間も好きでした。
父の部屋にはたくさんの本があり、読書が好きになりました。
ONEPIECEが好きになったのも父の影響です。
父の部屋の空間が心地よかったのだと思います。
次回から、中学生時代についてお話します。
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